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2013年08月04日

ヘマトクリット-Ht

目的:貧血や多血症の診断に、RBC数やHb濃度の測定の代わりに用いられるほか
    貧血の場合にはこれらの検査で並行して行うことにより貧血の種類の鑑別に役立つ。
    今回の実習では、ミニヘマトクリット法によりHt値を測定し、理解を深める。


原理:RBCに容積変化をきたさない抗凝固剤を使用した血液をガラス毛細管に入れ、
    一定の遠心力で遠心し、全血中に占めるRBCの容積をRBCの高さとして読み取る。


方法;Ⅰ血液をヘマトクリット用ガラス毛細管の約2/3まで採取した。
    Ⅱガラス毛細管を封入用パテで封入した。
    Ⅲヘマトクリット用遠心機で12000rpm、5分間遠心した。



結果:  遠心直後      垂直静置(1hr)     水平静置(1hr)
       43%          45%             47%



考察:今回の実験において、遠心直後に比べ垂直及び水平静置を行ったサンプルのHt値が上昇
    していることが確認されたが、この現象は時間経過による①ATPレベルの低下によってRBC
    の形態変化、②pHの低下によって浸透圧に変化が生じることによるMCV上昇、③酸素量
    低下によるMCV上昇、などの理由によって引き起こされると推測される。
    


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Posted by うぃーばる at 01:38│Comments(0)血液
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