てぃーだブログ › 臨床検査技師への道 › 血液 › 赤血球指数

2013年08月08日

赤血球指数

目的:赤血球数(RBC),ヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)を測定することにより、
    貧血や赤血球増多症の有無と程度を知ることができる。これらの数値から各種の赤血球
    指数を計算すると形態学的な貧血の分類ができ、その原因推測のスクリーニングに応用
    できる。


原理:MCV(平均赤血球容積)、MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)、MCHC(平均赤血球ヘモ
    グロビン濃度)の3つから成り、Hb濃度・Ht値・RBC数から求める。計算式は以下の通り。
    ・MCV=Ht(%)×10/RBC(百万/μl)
    ・MCH=Hb(g/dl)×10/RBC(百万/μl)
    ・MCHC=Hb(g/dl)×100/Ht(%)


基準値は、MCV=90fl、MCH=30pg、MCHC=35%程度である。
これらの値と貧血の分類を以下の表にまとめた。
赤血球指数
※正球性正色素性貧血に関しては、RBCの減少が必要条件。


また、更にこれらの分類を具体的な疾患名に直すと以下のようになる。

・小球性低色素性貧血→鉄欠乏性貧血、サラセミア、鉄芽球性貧血
・正球性正色素性貧血→再生不良性貧血、溶血性貧血
・大球性正色素性貧血→巨赤芽球性貧血


同じカテゴリー(血液)の記事
網赤血球-Retic
網赤血球-Retic(2013-08-08 01:13)

ヘマトクリット-Ht
ヘマトクリット-Ht(2013-08-04 01:38)

ヘモグロビン濃度
ヘモグロビン濃度(2013-08-03 20:24)


Posted by うぃーばる at 03:48│Comments(0)血液
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。