2013年08月08日
網赤血球-Retic
目的:網RBCは成熟RBCの前段階の幼若なRBCであり、その測定により
骨髄の造血能を診断することができ、貧血などの血液疾患の診断や
治療効果の判定に有用である。特に造血能を調べるための骨髄検査は
患者の負担を考慮すると頻繁には行えないため、その有用性は高いといえる。
今回の実習では、ブレッカー法により網RBCの測定を行い、理解を深める。
原理:血液を固定することなく、塩基性色素で染色すると顆粒状あるいは網状構造物が
染め出されるRBCを網RBCと呼び、このように生体から取り出した生活細胞を固定
することなく染色することを超生体染色という。
網RBCの超生体染色で染め出される物質はRNAを含むリボソームが染色の際に凝集し
他の細胞小器官やフェリチンなどを巻き込んだものである。使用した塩基性色素は染色性
が良好なニューメチレンブルーを用いる。
方法:Ⅰ班で1名から4ml採血を行い、EDTA-2K採血管2本へ2mlずつ分注し穏やかに
転倒混和した。
Ⅱガラス毛細管に塗布されている染色剤と等量の血液を採った。
Ⅲガラス毛細管内部の染色剤と血液を十分に混和した。
Ⅳ15~20分水平静置した。
Ⅴ塗抹標本を作成した。
Ⅵ油浸レンズ総合倍率1000倍にてRBC1000倍中の網RBC数を算定。1視野あたり
のRBC数と網RBC数から網赤血球比率(%)を求めた。
結果:1視野あたり1019個のRBC中、網RBCは22個だった。
よって網赤血球比率(%)=22×100/22+1019=2.11(%)
考察:今回用手法において測定者により誤差が生じてしまったが、これは用手法の場合、
「人間」が鏡検により肉眼的に算定するため、見落としやカウントミスが起こってしまう
からであると推測される。
しかし、その誤差もEhrlich視野縮小器などを併用することでより正確な値に近づける
ことは可能であり、必要に応じて使用すべきであると思われる。
骨髄の造血能を診断することができ、貧血などの血液疾患の診断や
治療効果の判定に有用である。特に造血能を調べるための骨髄検査は
患者の負担を考慮すると頻繁には行えないため、その有用性は高いといえる。
今回の実習では、ブレッカー法により網RBCの測定を行い、理解を深める。
原理:血液を固定することなく、塩基性色素で染色すると顆粒状あるいは網状構造物が
染め出されるRBCを網RBCと呼び、このように生体から取り出した生活細胞を固定
することなく染色することを超生体染色という。
網RBCの超生体染色で染め出される物質はRNAを含むリボソームが染色の際に凝集し
他の細胞小器官やフェリチンなどを巻き込んだものである。使用した塩基性色素は染色性
が良好なニューメチレンブルーを用いる。
方法:Ⅰ班で1名から4ml採血を行い、EDTA-2K採血管2本へ2mlずつ分注し穏やかに
転倒混和した。
Ⅱガラス毛細管に塗布されている染色剤と等量の血液を採った。
Ⅲガラス毛細管内部の染色剤と血液を十分に混和した。
Ⅳ15~20分水平静置した。
Ⅴ塗抹標本を作成した。
Ⅵ油浸レンズ総合倍率1000倍にてRBC1000倍中の網RBC数を算定。1視野あたり
のRBC数と網RBC数から網赤血球比率(%)を求めた。
結果:1視野あたり1019個のRBC中、網RBCは22個だった。
よって網赤血球比率(%)=22×100/22+1019=2.11(%)
考察:今回用手法において測定者により誤差が生じてしまったが、これは用手法の場合、
「人間」が鏡検により肉眼的に算定するため、見落としやカウントミスが起こってしまう
からであると推測される。
しかし、その誤差もEhrlich視野縮小器などを併用することでより正確な値に近づける
ことは可能であり、必要に応じて使用すべきであると思われる。
Posted by うぃーばる at 01:13│Comments(0)
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